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「歯周病について最近わかってきたこと」
歯周病(歯槽ノーロー)は、歯と歯茎の間に付着している歯垢中の細菌が原因で起こる病気です。口の中には300種類以上の細菌が棲みついていますが、歯の手入れが悪かったり、様々な原因で細菌と闘う力が落ちている状態になると歯周病にかかってしまいます。
歯周病にかかりやすいかどうかは個人差があります。同じような歯の手入れの状態でも歯周病になる人とならない人がいます。歯周病の発症年齢も様々で、なかには思春期前後から発症してしまう人もいます。現在、歯周病にかかりやすい“体質”についての研究が盛んに進められています。
歯周病になると、歯磨きをすると歯茎から血が出る、歯茎が腫れる、口臭がする、朝起きたとき口の中がネバネバする、歯がぐらつくなどの症状が出ます。しかし、病気がかない進行しないと自分で気づくまでの症状が出ないのが歯周病の特徴で、“silent disease”(沈黙の病気)とも呼ばれています。従って若いうちから定期的に歯科医院で検診を受けることが重要になります。
最近の調査から、歯周病は口の中の症状だけにとどまらず身体の健康状態にも悪影響を及ぼすことがわかってきました。その例として誤嚥(ごえん)性肺炎があります。糖尿病の人は歯周病にかかりやすいのですが、その歯周病が重症になると糖尿病をも増悪させてしまいます。また、歯周病を適切に治療すると糖尿病の状態が改善する場合もあることがわかってきました。一方、誤嚥性肺炎はメ寝たきり老人の死因の主原因となる病気です。寝たきりになると、喉の反射が悪くなり、誤って色々な物が気管に入りやすくなります(誤嚥)。歯周病がある人は歯と歯茎の間に棲みついた細菌が気管に侵入し、歯周病がない人と比べて肺炎を引き起こしやすくなります。大げさに言うと歯周病は生命をも危ぶむ病気であると言えます。
歯周病は心臓病、高血圧、心疾患、ガン、脳卒中などとともに“生活習慣病”に分類されています。かつては成人病と呼ばれていましたが、食事、運動、喫煙、飲酒、ストレスなどの生活習慣の乱れから起こるのでこう呼ばれています。これらの病気は適切な健康習慣を守ることで予防することができます。歯周病においても喫煙やストレスを排除し、口の中を清潔に保つことが予防につながります。歯の適切な清掃の方法については人によって口の中の状況が違うので、歯科医院等で個別に指導を受けることお勧めします。