最終更新日時 : 2006/01/15

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「8020」運動とは、80歳で20本の歯を残しましょうということですが、人は食べ物を食べなければ生きていけません。

「食べること」が「生きること」です。そして「噛むこと」によって食べ物を味わうことができます。日本人が歯を失う原因は、虫歯と歯周病が約9割を占めているため、これらを予防することで、「8020」を達成することができます。

 口の健康管理には、家庭で行う「セルフケア」と歯科医師・歯科衛生士などの専門家による「プロフェッショナルケア」があります。この組み合わせがうまくいくことで健康な歯を保つことができます。「あーん」と口を開ければ、口の中は鏡を使って自分で見ることができます。

 虫歯ができやすい場所として、奥歯の溝の部分、歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目の所を観察してみましょう。虫歯の初期段階でまだ穴のあく前の状態を見つけることが大切です。健康な状態の歯の表面は透明ですが、虫歯になり始めでは表面が白っぽく、ちょっと白濁しているように見えます。また、歯の溝の部分が茶色に着色してきたり、表面がざらざらしてきたりします。穴があいてしまえば虫歯は元にもどせませんが、初期段階で見つけることができれば回復させることが可能です。初期段階での虫歯は、生活習慣の改善や歯質の強化、フッ素をうまく利用することで進行を止めることができます。

 次に歯周病の「セルフチェック」ですが、歯ぐきが赤っぽくなっている、はれてブヨブヨする、歯ぐきから血が出る、冷たい水がしみる、浮いた感じがするといったことについてチェックします。

 毎月18日(いい歯の日)は「セルフチェック」の日にしましょう。虫歯や歯周病の原因はプラークといわれる細菌の固まりです。毎日「セルフケア」を行ってプラークを取り除き、口の中を清潔にしておくことが大切です。歯ブラシだけでなくデンタルフロスや歯間ブラシを利用して歯と歯の間もきれいに磨きましょう。フッ素入り歯磨き剤は虫歯予防のために効果的です。食事の栄養バランスに気をつけ、ストレスを減らしたり、禁煙したりして、毎日を規則正しく過ごしましょう。自分では歯の裏側や奥歯など、見落としてしまう場合があるので、定期的に歯科医院で受診することも大切です。正しい歯の清掃法を習い専門的な口腔ケアを受けることで、歯を健康に保つことができます。

 また、20本歯を残せなかった人はだめというわけではありません。20本残すことを理想としていますが、それ以下の人でも口の中をケアし、自分に合った入れ歯を作ることや、調整することで楽しい食生活を取りもどすことができます。

 このように「口のケア」をすることで自分の人生をよりよく生きることができます。21世紀の高齢化社会の中で「歯」「食べること」を通じて自分の人生を考え、より豊かに生きていただきたいという願いが「8020」運動の中に込められているのです。