最終更新日時 : 2006/01/15

Japanese version only

始めましょう「お口の健康」

「8020(ハチマルニイマル)運動」という言葉をご存じですか?これは厚生省と日本歯科医師会が提唱している、「80歳で20本の自分の歯を残し、一生自分の歯で楽しい食生活と健康な日常生活を送りましょう」という運動です。歯がなくなる多くの原因は、むし歯と歯周病ですが、特に歯周病は、あまり痛くならないのに一度にたくさんの歯がだめになってしまうため、十分な注意が必要です。ところで、今、あなたの口の中に何本の歯がありますか?親知らずを除いて、通常では28本の歯がはえています。高齢になっても快適な生活を送るには、自分の歯を大切に長持ちさせることが必要になりますが、最近の全国調査では、一人平均の歯の数は40歳代で25本、50歳代で

23本、60歳代で16本、70歳代で8本、80歳で4本という結果が出ています。好きなものを何でもおいしく食べるためには、健康な自分の歯が20本以上必要だと言われています。歯が失われるとどうなるでしょうか?まず、かみごたえのある食品が食べにくくなります。すると、家族全員で同じものが食べられなくなり、食事を楽しむことができなくなります。何でも食べられる人は、高齢になっても活発に活動できるのに対し、よく噛めなくなることは、さまざまな成人病を引き起こす引き金になっています。私たちは普段食べたり、しゃべったりしていますが、それは歯がそろっているおかげです。歯が抜けてしまうと、何よりもまず食べ物を噛む能力が低下します。ピーナッツや生米による実験では、下顎の6歳臼歯を1本失っても、以前に比べて食物の粉砕能率が40%も低下してしまうことが明らかになっています。また前歯が抜けると発音に異常をきたすことになります。

最近噛むことの大切さが最近よく取り上げられていますが、よく噛むことにより、だ液の分泌が促され、食物の消化を助けます。また、脳を刺激し、満腹感を得ることができます。よく噛むことが肥満防止にも役立つというわけです。また、噛むことが上あごの骨を介して脳への刺激となるため、脳の発達にも影響し、学習能力に差が出てくるということが分かっています。更に、ボケ防止にも役立つと言われています。まただ液中のバロチンという物質には、抗ガン作用があると言われています。痛くて噛めないむし歯や、歯周病でグラグラの歯、合わない入れ歯では、よく噛むことができません。

お口の健康を進めるためには、次の3項目を実行してください。1)噛みごたえがあり、栄養バランスのとれた食べ物を規則正しく摂る食習慣をつけましょう。2)毎食後磨き残しがないように注意し歯磨きをしましょう。3)定期健診を最低1年に1回、できれば年に2〜3回は健診を受けるようしましょう。早期発見、早期治療が、時間的にも、経済的にも最も負担の少ない治療につながります。