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歯科なんでもQ&A

  プラーク(歯垢)・歯石について

 プラーク(歯垢)は、歯の表面に付着した食べかすではなく、その食べかすに種々な細菌が感染し、その細菌と細菌の生成物が混じり合い非常に粘着力の強い層状を呈したもので、食後わずか数分で出来ます。

このプラークは、時間の経過とともにその厚みを増しますので、食後直ちにブラッシングを行うことにより食べかすを除去し、ひいてはプラークを除去することが肝要となります。

 歯石は、このプラークが、時間の経過とともに石灰化して固くなったものです。

読んで字の如しですが、固い歯石には歯ブラシも歯が立ちませんので、歯科医院で振動を利用した機器や専用の器具を使ってこそぎ落とすことが必要となります。

 プラーク・歯石とも細菌の固まりであり、適切な口腔清掃を行いプラーク・歯石を除去することは、むし歯のみならず歯周病(歯槽膿漏)の予防の観点からも非常に重要なことです。

麻酔注射後の注意事項

 麻酔注射の効き目は、注射をうつ場所によっては2~3時間続く場合があります。

しびれて感覚の無いあいだは、頬や舌を咬むことがありますので、食物を摂る際はご注意ください。

また感覚が無いため、熱い飲食物で火傷などしないようご注意ください。

感覚の無い頬や舌や唇を咬むと、ひどく腫れて内出血を起こすことがあります。

特に小さなお子さんの場合は、しびれて感覚の無いあいだに無意識に頬や唇を咬んで腫れることが良くありますので、保護者の方はしばらくは目を離さないようにお願いいたします。

妊娠中の歯科治療について

 歯科治療において妊娠に関わる問題としては、レントゲンの問題、鎮痛剤や抗生物質などの薬剤の問題、そして麻酔注射の問題、痛みなどのストレスの問題などが挙げられます。

 このうちレントゲンの問題に関しましては、鉛などのエプロンにより防護をして撮影を行えば、まず問題が生じることは無いと考えられているようです。

しかしながらどうしてもご心配なようでしたら胎児の器官形成がほぼ完成する12-16週以降に、レントゲン撮影を行えば、より影響は少ないものと考えられます。

治療内容によっては、レントゲン撮影を行わないでも治療可能な場合もありますし、逆にレントゲン撮影がどうしても必要な場合もあります。

また虫歯や歯周病の状態によっては、治療の緊急性をも勘案したうえで、出産後に治療を延ばすことも可能かもしれません。 

 鎮痛剤や抗生物質などの薬剤の問題に関しましては、胎児などへの影響が確認されていない薬剤も有りますので、かかりつけ歯科医の主治医の先生が、産科の先生あるいは薬剤士の先生と良く相談したうえで、薬剤を用いるべきかどうかの判断をされることが多いと思います。

炎症などにより強い痛みや感染などが生じた際で、これらの薬を使用しないと全身への悪影響が生じると判断される場合には、使用するメリットとデメリットを天秤に掛ける必要が生じる場合もあります。

 麻酔注射の問題に関しましては、まず問題になることは無いと考えられます。

逆に麻酔注射無しで歯を切削するなどの治療を行った際に、痛みが生じる場合は、その痛みがストレスとなり全身へ影響が出ることもあります。

なお麻酔薬や添加してある薬剤などにアレルギーなどの既往がある場合は、要注意です。

 歯科治療上でまず問題が生じることは無いと考えられますが、出来ましたら妊娠前にきちんと治療を終えていただきたいと存じます。

また妊娠中は口腔清掃も不良になりがちですから、かかりつけ歯科医院で口腔清掃法についてご指導をお受けになることをお勧めいたします。

歯ぎしり・食いしばりについて

 お口を開け閉めして咬み合わせを行っている筋肉群が、何らかの原因により異常に緊張し、睡眠中のみならず無意識に上下の歯同士をこすり合わせたり、くいしばったり、カチカチと連続して咬み合わせてしまうことがあります。
 この原因として諸説が挙げられており、咬み合わせのバランスの崩れが原因の場合もありますし、日常生活における精神的・肉体的ストレスなどが原因の場合もあるようです。

あるいはそれら多数の因子が複雑に絡み合っている場合もあるようです。

 この歯ぎしり・食いしばりにより、歯には強い力が加わるため、歯を支える歯周組織や咬み合わせを行う筋肉や顎の開閉をしている蝶番である顎関節にも影響が生じることがあります。

特に歯周病(歯槽膿漏)に罹患している場合は、この歯ぎしり・食いしばりにより、重篤になることもあります。

また歯そのものに対しては、極度な咬耗(磨り減り)や歯牙破折などを引き起こすこともあります。

さらに顎関節部やその周囲の筋肉の異常緊張により疲労性の疼痛が生じたり、偏頭痛や肩こりが惹起されることもあるようです。

 治療としては、その原因が咬み合わせのバランスの崩れにある場合は、咬み合わせを調整しバランスを取る必要がありますし、原因が明らかでない場合やなかなか治まらない場合には、対症療法になりますが、歯や歯周組織を守るためにボクシングのマウスピースのようなナイトガードと呼ばれるプレートを使用していただくこともあります。

また精神的・肉体的ストレスをできるだけ取り除くなど、日常生活全般に対する見直しが必要になる場合もあります。

 かかりつけ歯科医院で、良く相談されることをお勧めいたします。

外した金冠などについて

 何等かの事由により外した被せの金属などについては、患者さんの物であるという判断があります。

治療のために古い金属などの被せを外す際に、外した金属を患者さんにお渡しする歯科医院は少ないかもしれません。

勿論患者さんにとって、特に自費(自由)診療などで高額の金額を支払われた被せについては、その被せ自体に大きな価値をお感じになることと存じますが、使用している金属は単独の歯の場合は多くとも数グラムであり、治療費の大部分は金属代ではなく技術料と考えていただいた方が宜しいかと存じます。

また口腔内で被せが機能を果たしている状態と異なり、切断するなど破壊して外した場合には、金属片としての価値しか有さないことになります。

 被せの金属成分、例えば金・プラチナであってもそうですが、24金あるいは純プラチナでは、歯科治療上必要とされる性質を発揮することができないため、各種の他の金属を混ぜて合金として使用いたします。

このため通常外した金属は、歯科医院内で再利用することは少なく、専門の回収業者に買い取って頂き成分分析後の精錬が必要となります。

例え同じ歯科医院で複数本の歯の治療をお受けになったとしても、その時期が異なると使用した金属を製造したメーカーが異なる場合もあり、やはりメーカーそれぞれで成分が若干異なります。

さらに技術上の問題ですが、金属の被せを作る場合には、その被せの金属の倍以上の量の金属を溶かして作成する必要があり、外した金属のみでは金属量が足らないため、新たな金属を足す必要が生じます。

しかしながら成分の判っている新しい金属と成分不明の古い金属を混ぜ合わせることは、技工操作上あるいは口腔内で長期間機能を果たさせる上でもいろいろな問題を生じる可能性があります。

 以上のことから、他院に古い被せ等の金属をお持ちになっても再利用が難しい場合もありますことをご承知おきいただきたいと存じます。

勿論医院によっては、快くお受けいただける医院もあるかと存じますので、先ずは電話などでご相談になってみては如何でしょうか?

 なお被せの金属などが、接着剤などの劣化により綺麗にスポッと取れた場合などで、その歯の内部の土台などに問題がなく、またきちんと元の位置に戻り、咬み合わせにも問題が無いなどの場合には、再度接着し直すことが可能です。

しかしながら新たな虫歯がある、あるいは歯の内部の消毒をやり直す必要があるなど、土台からやり直すことになる場合には、その外れた古い被せは、ほとんどの場合使えなくなります。

嘔吐反射について

 歯科治療中は、お口の中に削るための器械が入り、掃除機となる管が入り、小さいとはいえ鏡などが入り、嘔吐がおきやすい方にとっては、非常に過酷な条件が揃います。

 いろいろな対処方法がありますが、器具などを少しずつ口の中に入れてトレーニングを行う場合もありますし、音楽を聴きながら治療を受けるなど精神的にリラックスすることが効果をあらわすこともあるようです。

またツボなどを利用する東洋医学的な対処法もありますし、治療前に鎮静剤を服用するなど薬による対処法や笑気ガス吸入鎮静法あるいは点滴などで鎮静剤の投与を受けながら歯科治療を受ける場合もあるようです。

また場合によっては全身麻酔下にて歯科治療を行う場合もあります。

 かかりつけ歯科医院にてご相談になってみて下さい。

もし嘔吐反射が極度で、対応が出来ないなどの場合には、歯科大学病院や総合病院歯科をご紹介頂けると思われます。